オゾン層とフロンガス

フロンガス 冷蔵庫、クーラー、自動販売機の冷媒として、また発泡ウレタンや精密機械の洗浄剤として使われていたフロンガスなどによってこのオゾン層が破壊され、 有害な紫外線が地上に届くようになりました。フロンは元々自然界にはなかった物質ですが、1928年に人間によって発明され、当時「夢の化学物質」と呼ばれていました。 このように、35億年もかけて作られた大自然のシステムが、わずか数十年で破壊が進んでいます。

フロンとオゾン層破壊の関連性を初めて発見したのはアメリカの科学者ローランド博士で、1974年に「フロンは極めて危険であり、 すぐにでも全廃が必要である。 このままフロンを使い続けると、10年後にオゾン層に穴が開き、20年後には人体にも影響が出る。30年後には取り返しのつかない事態になる」と警告しました。 そして1985年に初めてオゾンホールが南極上空で確認されました。その大きさは日本の面積と同じくらいということでした。 今のところ、経過は博士の予測通りになっています。しかし、このままではいけないということで、オゾン層を保護するための以下の2つの国際的な枠組みが採択されました。

■オゾン層の保護のためのウィーン条約(1985年3月22日)
「オゾン層の変化により生ずる悪影響から人間の健康および環境を保護する」ための基本的な枠組みです。 条約には、オゾン層の変化により生ずる悪影響から人の健康及び環境を保護するために適当な措置をとることや、 研究及び組織的観測を行うこと、法律、科学及び技術等に関する国際的な協力を行うことなどが規定されています。 締約国数は172カ国とEC(欧州共同体)です。

■モントリオール議定書(1987年9月16日)
モントリオール議定書は、ウィーン条約に基づき、オゾン層を破壊するおそれのある物質を特定し、該当する物質の生産、 消費及び貿易を規制することをねらいとしており、オゾン層の保護をはかるものです。具体的には、 オゾン層破壊の原因とされるフロン等の環境中の排出抑制のための削減スケジュールなどの規制措置を定めています。 ウィーン条約がオゾン層保護のための総則とすれば、モントリオール議定書はフロン規制のための各論にあたります。 2006年2月現在の締約国数は188カ国とECです。