オゾンの測定

オゾン(O)は非常に不安定で、3つの酸素原子の1つを放出し、 安定した酸素分子(O)になろうとする性質があるということはオゾンとはで説明しましたが、 この性質のためにオゾンの正確な測定は難しいといっていいでしょう。オゾンの主な測定法をまとめたものが下の表です。

方法 測定原理 測定対象
ヨウ素滴定法 オゾン(O)をヨウ化カリウム(KI)と反応させてヨウ素(I)を遊離し、遊離したIを定量する。
+2KI+HO → I+2KOH+O
の定量法に何種類かある。
気相
液相
紫外線吸収法 紫外線領域のオゾンに固有な吸収波長である254nm付近における吸光度を測定する。 気相
液相
化学発光法 エチレンとオゾンと反応するときに発光(450nm)を生じ、この化学発行量を検出する。 気相
変色法 オゾンの酸化反応による発色や脱色した量を比色または光の吸収度で検出する。 液相
半導体センサ法 オゾンにより半導体の薄膜表面を酸化させ、薄膜の抵抗変化により検出する。 気相
(伊藤泰郎『オゾンの不思議』より)

・ヨウ素滴定法は、オゾンの酸化力の強さに基づいた測定法です。4種類の試薬とビュレットや、その他の滴定用器具が必要です。また多少の熟練が必要です。

・紫外線吸収法は、オゾンが254ナノメートルの紫外線をよく吸収するという特性に基づいた測定法です。有機物の少ない上水の連続測定に最適です。

・化学発光法は、ケミルミネッセンス法ともいい、オゾンが物質と反応するときに発する光を利用した測定方法です。

・変色法は、オゾンと物質の酸化反応によって物質が発色または脱色することを利用した測定法です。

・半導体センサ法は、半導体薄膜をオゾンにさらし、オゾンによって薄膜が酸化したときの抵抗変化を検出する方法です。